世界の保険業界向けビジネスプロセス・アウトソーシングの現状
2009/03/19
キャサリン・スタッグ・マーシー マイク・フィッツジェラルド
Abstract
世界のビジネスプロセス・アウトソーシング(BPO)市場では北米および欧州が収益の大部分を占める状況が続く見通しですが、他の地域でもBPOへの関心の高まりを示す兆候がみられます。
セレントの最新レポート「世界の保険業界向けビジネスプロセス・アウトソーシングの現状」 では、ここ数年におけるBPO市場の動向を振り返り、導入案件やプロバイダーに対する取材の詳しい分析をもとに市場トレンドを明らかにしています。
セレントの推計では、保険中核業務を対象とする世界のBPO市場の規模は2008年に52億米ドルに達したとみられます。今後5年間は成長が続き、2013年に市場規模は87億米ドルまで拡大するでしょう。同市場は様々な要因の影響を受けるため、成長率は地域によって異なるとみられますが、世界市場全体は年率10.6%のペースで拡大する見通しです。
出典:セレント
「今回の経済危機の影響はなお続いていますが、我々が取材したプロバイダーは新興市場の成長性について明るい見通しを示しています。新興国の保険会社にとっては、価格差以外の要因が明らかに導入の決め手となっています。」とセレント保険プラクティスのシニアアナリストでレポートを共同執筆したキャサリン・スタッグ・マーシーは述べています。
「インドや中国のような国では、BPOは迅速な合理化や優秀な人材獲得の手段と考えられています」と指摘するのはシニアアナリストで共同執筆者マイケル・フィッツジェラルドのです。本レポートは、2008年末に発行されたレポート「欧州保険セクターにおけるビジネスプロセス・アウトソーシング」と対を成すものです。
本レポートは13図を含む28ページで構成されています。