モバイルウォレットの中身は?:小売店舗でのモバイル競争を勝ち抜く
2011/11/10
Abstract
昨年はデジタルウォレットの開発宣言、試作、発売といった動きが一気に広まり、実店舗での消費者の買い物の仕方を一新させるかもしれない、という可能性のある製品さえ出現しています。
セレントの最新レポート「モバイルウォレットの中身は?:小売店舗でのモバイル競争を勝ち抜く」は、リテール向けモバイルソリューションを手がけるベンダーがしのぎを削る分野を4つに分類し、それぞれについて分析しました。銀行がこの新たな環境で存在感を維持するためには、今後数ヵ月間に正しい選択ができるかどうかがカギとなるでしょう。失敗すれば、これまで築いてきた顧客および商店との関係を他のプレーヤーに奪われかねません。
「問題はNFCだけに限りません。銀行が対応を間違わなければ、NFCソリューションを通じて商店や顧客との関係を維持することが可能でしょう。一方、ペイパルなどクラウドベースのモバイルウォレットのプロバイダーが主導する構想は、銀行やその他の既存プレーヤーにとってはあまりメリットがないと思われます」と、セレント銀行グループのシニアアナリストでレポートを執筆したジルビナス・バレイシスは述べています。
本レポートは、モバイルウォレットが普及するための要件を挙げ、具体的な機能・特性の進化の方向性を示しています。また、今後の市場の発展状況を予測し、金融機関の指針を示しました。