日本の銀行業界におけるIT投資動向:2011年
2011/09/07
孔慶順
Abstract
(このレポートは日本語で2011年7月14日に発表しましたが、2011年9月7日にIT Spending Trends in the Japanese Banking Industry 2011"というタイトルで英文版を発行しました。)
日本の銀行業界が、2008年の金融危機をようやく乗り越え、新たな戦略を打ち出そうとしている矢先に、東日本大震災が発生し、業界 の先行き 不安が再浮上しました。しかし、日本の銀行業界は大きな前進を遂げるべく、新たな戦略を次々と打ち出し、戦略的なIT投資を継続するでしょう。
セレントの最新レポート「日本の銀行業界におけるIT投資動向:2011年」 では、日本の銀行業界のトレンドを踏まえながら、そのIT投資動向について分析しています。セレントの予測では、日本の銀行業界におけるIT投資額は 2011年3月期には1兆6,604億円、2015年3月期には1兆6,632億円にまで達する見込みです。2010年3月期から2015年3月期の CAGRは0.19%と、ほぼ横ばい状態が続くでしょう。
出典:セレント
「IT投資額に大きな変化はないものの、日本の銀行業界は新たなテクノロジー活用に肯定的であり、今後のトレンドの変化に注目が集まっています」とセレントのアジアグループのアナリストで、本レポートの執筆者である孔慶順は述べています。
本レポートでは、日本の銀行業界における市場トレンドおよびITトレンドについて詳しく分析し、銀行とベンダーに向けて、今後の戦略を提案しています。