組込型保険:アナログからデジタルモデルへの移行とパートナーシップ
2024/04/09
Abstract
技術革新、デジタルトランスフォーメーション、顧客中心主義を特徴とする今の時代にあって、保険業界は重要な進化を遂げてきた。同業界を方向づける最新のトレンドの1つはエンベデッド・インシュアランスの登場だろう。これは顧客ジャーニーに保険商品を組み込む手法で、商品購入手続きに関連づけるか、表立って見えないようにする場合もある。
本レポートでは、エンベデッド・インシュアランスの動向とそれが様々な業界や業務部門に及ぼし得る影響について取り上げるほか、エンベデッド・インシュアランスの導入を促す要因と、そのビジネスモデルの主要参加者にもたらされる機会と課題について包括的に理解できるよう説明している。
エンベデッド・インシュアランスは保険会社による商品・サービスの販売方法を変えつつあり、セレントの認識では、その販売モデルは「Invisible(不可視型」、「In-App(アプリ組込型)」、「In-Platform(プラットフォーム組込型」の3つがある。エンベデッド・インシュアランスの事業環境を形成する上で、顧客ニーズから戦略的パートナーシップに向けた価値提案、規制環境、テクノロジーの進化、リスク管理に至る様々な要因が極めて重要な役割を担っている。