2020/12/09
テクノロジーの融合とパンデミックが変革の可能性を示す中、注目を浴びるキャピタルマーケッツ
Abstract
2020年は世界中が大変な年だったが、2008年の金融危機とは異なり、今回キャピタルマーケッツはヒーローとして浮上した。なぜなら、COVID-19の発生後に経済の安定化を支援するために、世界中の政府が金融機関と市場インフラに頼ったからである。金融機関は良い成果を出したが、すべてが順調に進んだわけではない。今こそ2021年に向けての計画を立てる時である。金融機関にとって最も重要なトレンドは、バリュー差別化要因を創出するためにコア・コンピテンシーの活用にテクノロジーリソースを集中し、コモディティアクティビティのためにパートナーやアウトソーサーと連携することであろう。
記録的な市場変動の中、金融機関と市場インフラはグローバルスタッフの大半を在宅勤務にするという新たな課題に直面した。デジタルトランスフォーメーションはすでに進行中であったが、COVID-19はそれを加速させるまさに触媒となった。キャピタルマーケッツのビジネスは、かつてないほどテクノロジーと密接に結びついている。今年増収したとしても、キャピタルマーケッツの見通しは依然として困難なものである。正しい投資判断を下すためには、企業内・企業間レベルでどの分野が最も大きな影響を与えるかを理解し、企業のビジネスカルチャーやテクノロジーの状況に必要とされる変化を理解する必要がある。
本レポートでは、2021年にキャピタルマーケッツに最も大きな影響を与えると思われるテクノロジートレンドについて、変化(カルチャーの変化・テクノロジーの変化)およびエコシステム(企業間・企業内)の観点から考察している。
(詳しい情報は、セレント北川俊来TKitagawa@celent.comまでお問合せください)