ウェルスマネジメントにおける顧客分析【全訳版】
2013/12/12
ビル・ファーンレイ・ジュニア
Abstract
(このレポートは2013年12月12日に"Customer Analytics in Wealth Management" というタイトルで英文で発表されましたが、和訳版を2014年6月4日に発行しました。)
競争激化や規制強化の流れを受け、金融機関の収益は伸び悩んでいます。ウェルスマネジャーの多くは顧客分析ツールへの投資を拡大し、それらを活用して顧客の口座、人口動態、取引に関する詳細な情報からアイデアを集めることでビジネスチャンスを開拓しようとしています。
セレントの最新レポート「ウェルスマネジメントにおける顧客分析」は主な顧客分析ツールのタイプ、また、あらゆる角度から顧客情報を統合する一括データのメリットについて解説しています。金融機関は顧客分析能力を向上させることで、以下の実現を目指しています。
1) 既存顧客からより多くの資産を獲得する
2) 顧客サービスを向上させ、顧客離れを食い止める
3) 顧客獲得戦略・戦術の有効性を高める
「より大量かつ詳細なデータセットを処理できるようになれば、アナリストは予測的・規範的分析の向上に必要なエレメントを特定できるようになります。ソーシャルメディアなどウェブ上でユーザーが作成したデータを、金融機関が保有する既存データと組み合わせて分析できるようになれば、より幅広い視点から顧客を把握することが可能になります」と、セレント証券グループのシニアアナリストでレポートを執筆した ビル・ファーンレイJr.は述べています。
レポートでは顧客分析プロセスについて分析し、顧客のセグメント化、クロスセルおよびアップセル、チャネル管理、顧客サービスおよびサポートといった、顧客分析のゴールへの道筋を検証しています。