11月19日 CelentとInvestorCOMによるウェビナー
ブローカー・ディーラーは、米国証券取引委員会(SEC)と金融業界規制機構(FINRA)が「最善の利益規制(Reg BI)」および「顧客関係の概要書面(Form CRS)」をどう解釈し、施行するか引き続き注視している。10月26日、SECはラウンドテーブルを開催、6月30日の施行後の規制の動向について見解を共有した。
当イベントは、SEC委員長であるJay Clayton氏による開会の挨拶から始まり、コンプライアンス検査局(OCIE)とFINRAの代表者らによる2つのパネルディスカッションがあり、OCIEのディレクターであるPeter Driscoll氏による閉会の挨拶で締めくくられた。
冒頭でJay Clayton氏は、規制遵守に向け企業が「誠実に」取り組んでいることは認めるものの、懲戒情報が開示されていないことに懸念を抱いていると述べた。8月29日付のWSJの記事では、懲戒情報の不開示がこうした懸念の多くを引き起こしていることが取り上げられている。Form CRSの遵守は一部の悪質な企業を悩ませているようだが、大半の企業がRegBIの4つの義務、すなわち注意義務、コンプライアンス義務、利益相反回避義務、開示義務の遵守に向け前進しているとパネリストは述べた。
パネリストからは、コンプライアンス対策への理解を深める取り組みとして、企業に対しアドバイザーやスタッフへの研修を充実させることなどが提案された。この規制を金融界がどのように解釈し、SECとFINRAがどう施行するかは、時が経てば明らかになるだろう。もう一つ「時が経てば分かる」ことは、新政権がこの規制をどう扱うかである。少なくともバイデン政権においてはより厳格に定義され施行されるだろう。規制を置き換える(場合によってはRegBIがとって代わる米国労働省(DOL)のフィデューシャリー規則のような新たな規制を策定する)可能性もあるが、そのレビューと実施には相当な時間がかかる。DOL遵守に向け努力して技術を適応させた企業は、既視感を覚えるかもしれない。
規制が今後どうなるかは不明だが、ブローカーに期待されることはデータと文書管理の継続的なコンプライアンス遵守と改善である。すべて、顧客の最善の利益を念頭に置いてアドバイスを提供することについて、顧客(および規制当局)の理解を深めるための取り組みである。[A1]セレントのレポート: 米国におけるReg BI施行を受けた業界の反応(Day2)で考察したように、「原則に基づく規制には不透明感が伴い、その解釈をめぐる問題も発生する」。 SECとFINRAによる法執行が厳しさを増すことが予想される中、ブローカー・ディーラーには引き続きテクノロジーの活用とコンプライアンスの徹底が期待される。
新政権で規制が進展する中、セレントが注目し続けているのはテクノロジーが何を支えているかである。ニッチなソリューション、フロント・ツー・バック、マルチ・スペシャリストは、金融機関を支援する上でさまざまな役割を果たしている。ぜひ私、Dan LatimoreとInvestorCOMチームと共に、Investomの11月19日のウェビナーにてReg BIのDay2を振り返りましょう。登録の詳細はこちらを参照されたい。
来週木曜日 午後3時(東部標準時)に行われるディスカッションを楽しみにしています!