日本の証券市場における次世代テクノロジーの動向:新たなテクノロジーとソーシングモデルの胎動【日本語】
2019/02/12
The Advent of Next-Generation Technology and Sourcing Models
Key research questions
- 日本の資本市場における変化のドライバーは何か?
- 市場参加者の対応状況は、今何処にあるか?
- どのように次世代テクノロジーへの取り組みを進めるべきか?
Abstract
本レポートは、「証券決済革命」シリーズの第6弾です。2018年夏に実施した「日本の証券市場における次世代テクノロジーサーベイ」の結果に基づき、「金融インフラ革命」に対峙する市場参加者の現状と課題を総括し、レガシー&エコシステムマイグレーション、イノベーションとエマージングテクノロジーの可能性を提言します。
世界中の資本市場で、取引所関係者と市場参加者は、エマージングテクノロジーの評価と適用に取り組んでいます。セレントが先に発表した「世界の取引所CIOサーベイ」(2018年7月)によると、クラウド、AI(人工知能)、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)、ブロックチェーンへの取り組み状況は、「適用済み」と「試行段階」を合わせた「取り組み中」の割合で、それぞれ70%以上と高い水準に達しています。
日本の資本市場もその歩みを加速しています。これまでの「証券決済革命」は15年以上の時間を要した穏やかな進展でした。今日の「金融インフラ革命」は、日本の市場参加者にどのような影響を与えているのでしょうか?