欧州の保険規制とIT戦略との関係
Abstract
セレントは、保険会社が法令を遵守するための負担を軽減する戦略的なアプローチを提案します。
英国の保険業界は、米国、EUおよび英国の各規制当局から圧力を受けています。英国金融サービス庁(FSA)による「プルデンシャル・ソースブック(PSB)」や「保険仲介者規制(ICOB)」、EUの「ソルベンシーⅡ」草案といった新規制の導入により、保険会社は難しい対応を迫られる見通しです。コンプライアンス対策には業界内にばらつきが見られますが、ビジネス部門にインフラ改善の重要性の理解を促すのに、コンプライアンスとITを利用するアプローチは戦略的に有効です。
最新レポート「欧州の保険規制とIT戦略との関係」で、セレントは、従来とは異なるアプローチを探し、いかにしてコンプライアンスとビジネス上の問題点をIT上の課題に収斂させるか示しています。また、FSAやEU、米国の当局による様々な規制が英国の保険会社やブローカーに及ぼす影響の概要も表しています。
「FSAや各国当局による規制は、避けられないものです」と、セレントのアナリストでレポートを執筆したキャサリン・シュミットは述べています。「業界は規制を受けることに前向きではありません。そして、現在、面倒でコストもかかるコンプライアンス上の責務に強い関心が向けられています。しかし、IT部門がデータ・クオリティ、ネットワーク・セキュリティ、財務の透明性といったコンプライアンス上の重要課題をビジネス上の主要プロジェクトに織り込む方向に向かえば、コンプライアンスはIT部門にとって有力な見方になるのです」
当レポートでは、各部門の課題を収斂させることにより、戦略的なプロジェクトデザインとコンプライアンスを同時に実現させる手法を紹介しています。このアプローチは様々なプロジェクトで応用することで、コンプライアンス上の負担の大幅な軽減を保証します。
このレポートは、1図と5表を含む全20ページから構成されています。