Abstract
セレントは米国でのリテールモバイルバンキングの現状を明らかにするため、FI Navigatorと協力し、独自のデータ収集方法により6,000を超える金融機関の商品・サービスを分類し、モバイルバンキングとその関連機能の導入状況、金融機関とベンダー別の顧客の利用状況と満足度、ベンダーの市場シェアについて詳しく分析しました。データと分析は2016年3月31日時点に公表されているソースを組み合わせたもので、銀行業界全体と個人向けモバイルバンキングアプリプロバイダー48社を対象にして実施しました。
KEY RESEARCH QUESTIONS | |
1 | 米国のモバイルバンキング市場全体を俯瞰して得られたヒントとは? |
2 |
米国の金融機関にとってモバイルをめぐる最も重要な動きとは? |
3 | 米国のモバイルベンダーにとって重要なトレンドや基準は? |
本レポートは、FI Navigatorのプラットフォームからのデータセットを使って モバイルバンキング市場について、資産規模や金融機関のタイプ別にモバイルの導入状況、機能の採用/改善状況、解約率、利用状況、満足度を明らかにしています。次に、米国内のモバイルバンキングベンダーをインストール数ベースで比較し、成長率、解約率、市場シェアの増加幅、エンドユーザー、利用状況を分析しました。そして、分析結果に基づき、9つの提言にまとめました。
レガシーシステム、数十年来の業務プロセス、顧客資産の保護という責務、これらを課された金融機関にとって、モバイルバンキングへの即時の移行は難しいものでした。金融機関はモバイルバンキングの最大化を認識しつつ、実際には次の4つの根本的な疑問に逆戻りする傾向がみられます。
- 競合他社はどうしているか?
- モバイル商品・サービスをめぐる最も重要な動きは何か?
- モバイルの導入ペースは減速してきたか?。
- 今後のモバイル関連投資はどの分野に振り向けるべきか?
「モバイルバンキングを最適化するにあたり、これまで多くの金融機関は段階的で事例証拠に基づくアプローチをとってきました。これは最初のステップとしては有効ですが、包括的なアプローチとは到底いえず、間違った結論につながることさえあります」とセレント銀行プラクティスのシニア・バイス・プレジデントでレポートの共著者であるダン・ラティモアは述べています。
「市場データと社内の分析に戦略的な意図を組み合わせることで、モバイルバンキング市場に対してより豊かで複雑な見方ができるようになるでしょう。そして、単独で取り組むよりも、銀行とベンダーが提携した方が大きな成果を上げられることでしょう」とシニア・アナリストでレポートを共同執筆したボブ・メーラは話しています。
本レポートは全60ページから成り、3つの図と11の表が掲載されています。
注:クライアント用ダウンロードリンクからはレポートのパンフレットがご覧になれます。本レポートはセレントとFI Navigator が共同発行する特別版で、レポート全文の閲覧には通常のバンキング購読契約とは別の契約が必要となります。詳細につきましては福盛(yfukumori@celent.com)までお問い合わせください。