ペイメント業界で健闘する金融テクノロジーの新興企業:2012年
2012/04/11
Reporting from FinovateEurope 2012
Abstract
2012年の「FinnovateEurope」ではペイメント関連の商品やサービスが多数紹介されました。銀行にとって格好の提携パートナー発掘の機会といえるでしょう。
セレントのアナリストが毎回参加する「Finovate」は、金融サービステクノロジー分野における最も新しく、最も注目される新興企業を紹介し、また、既存企業にとっても新たな商品・サービスを展示する場となっています。セレントの最新レポート「ペイメント業界で健闘する金融テクノロジーの新興企業:2012年」は、欧州で2回目の開催となるFinovateの概要を紹介し、ペイメント企業9社(Cardlytics、CurrencyFair、Dynamics、Fiserv、Handpoint、Ixaris、LiqPAY.com、PayPalおよびServerside Group)が提供する商品・サービスの内容を検証しています。
2012年のFinovateEuropeに出展された決済ソリューションを昨年と比較すると、以下のような特徴がありました。
- 衝撃的な新しさはなかったが、機能が多くなりかつ実用的になった。
- 金融機関にターゲットを絞っている。
- カード指向型のソリューションが多くなった。
「真に新しく、革新的な決済ソリューションを一から生み出すのは極めて難しいため、銀行に対抗するのではなく、むしろ銀行と協力して取り組むのが賢明といえるでしょう。また、革新的なベンダーが相次いでカード指向型のソリューションを投入している事実は、カードが引き続き重要な決済ツールであり、現在のプラスチックタイプのカードが今後何年もフォームファクターとして生き残ると見る我々の見解を裏付けるものです」と、セレント銀行グループのシニアアナリストでレポートを執筆したジルビナ・バレイシスは述べています。