フィナンシャルプランニング・テクノロジーの状況: 2020年北米編
Key research questions
- この3年間でテクノロジーベンダーの取り組みはどのように変化してきたか?
- ベンダーは最近の開発ロードマップで何を優先しているか?
- パンデミックによって、アドバイザーによるファイナンシャル・プランニング・ソフトウェアの利用はどのように変化したか?
Abstract
ファイナンシャル・プランのレビューはコロナ前からすでにデジタル化されたインタラクティブなエンゲージメントになりつつあったが、この数カ月で完全にバーチャル化されたことは画期的なことである。こうした中、アドバイザーが使いやすいソフトウェアを求めるようになったことで、ベンダーは精巧さを損なうことなく、シンプルな使い心地を提供するソフトウェアを設計しなければならないという課題に直面している。
セレントは、北米におけるファイナンシャル・プランニング・テクノロジーの状況を年に2回考察し、トップ・プロバイダーや新規参入者に向けて、最新の動向、アドバイザー主導のインタラクティブ機能の発達、および今後の展開について詳細な見解を提供している。
Envestnet、Orion、Morningstar、RefinitivおよびTegra118は、いずれも2019年以降にプランニング・ソフトウェアを入手している。このことは、ファイナンシャル・プランニングがウェルスマネージャーへのテクノロジー提案においてどれほど重要であるかを証明している。今年の調査では、Advicent、Apprise Labs、eMoney Advisor、Envestnet|MoneyGuide、inStream Solutions、Morningstar、Orion Advisor Solutions、Tegra118の8社の市場参加者から回答が寄せられた。ソフトウェアの機能は、コア・プランニング、資産配分とポートフォリオ構築、推奨・提案のためのインタラクティブ機能の3つのセクションに分かれている。これらのセクションには、8社のベンダーの特徴を比較した12の表が含まれている。比較表では、ベンダーの市場ポジショニング(金融機関別、顧客セグメント別)、退職所得と資産分配、ポートフォリオの構築と提案書作成、推奨機能など、主な機能を比較している。
本レポートでは、この先ベンダーを待ち受けているものとは?パンデミックによって最新のファイナンシャル・プランニング・ソフトウェアに対するベンダーの取り組みはどのように変化しているのか?そして、自社のプラットフォームにより多くのアドバイザーを引き付けるために、ベンダーはどこに研究開発費を投じているのか?米国では不確実性が残る中、ウェルスマネジャーはデジタルのアドバイザリーモデルの構築を急いでいるが、この流れにベンダーはどのように反応しているのか?といった問いに回答している。