個人投資家向けストラクチャードプロダクト: ドイツに学ぶ
2007/10/25
Abstract
ドイツでは個人投資家向けに驚くほど多様なストラクチャードプロダクトやワラントが提供されており、その数は25万近くに上ります。セレントの最新レポートは、同国のストラクチャードプロダクト・マーケットに関する調査をもとに、他の地域でも実現が可能かどうかを検証します。
ストラクチャードプロダクトはワラントやサーティフィケイト(certificates)と呼ばれることもあり、ノルウェー、ドイツ、スイスを中心に欧州諸国で幅広く取引されています。中でもドイツは、市場規模と多様性で突出しています。取引されているストラクチャードプロダクトは約25万に上り、個人投資家は一般的な指数コール/プット・オプションから株式、コモディティ、金利、為替などを使った極めて複雑なデリバティブに至るまで様々なデリバティブ・ストラクチャードプロダクトを購入することができます。既存の商品の数が桁外れに多いだけでなく、ドイツの銀行が1日当たり約1,500のペースで市場に新商品を投入し続けているのも驚くべきことです。
セレントの最新レポート「個人投資家向けストラクチャードプロダクト:ドイツに学ぶ」ではドイツ市場におけるストラクチャードプロダクトのタイプ、売買高、販売チャネルなどを調査し、これら商品が他の市場にも適用可能かどうか分析しました。
「ドイツにおけるストラクチャードプロダクトの実績をみると、単純な仕組みの商品については、他の国においても個人投資家向け商品として潜在的な可能性があるといえるでしょう。しかし、多くの国では規制の問題がこうした商品を導入する上での大きな障害となっています」とレポートを執筆したオクタビオ・マレンジは指摘しています。
本レポートは9図と2表を含む19ページで構成されています。