中国におけるサプライチェーン・ファイナンスのイノベーション
2016/09/08
フア・ジャン
Abstract
本レポートは中国のサプライチェーン・ファイナンス市場の概要を明らかにし、そのイノベーションについて説明し、銀行に対する提言を示します。
KEY RESEARCH QUESTIONS | |
1 | サプライチェーン・ファイナンスを顧客企業のニーズに近づけるには? |
2 |
SaaSモデルを使ったサプライチェーン・ファイナンスはどのような顧客企業に適しているか? |
3 | B2B取引モデルを使ったサプライチェーン・ファイナンスはどのような顧客企業に適しているか? |
中小企業向けのファイナンスのニーズは今までもかなりありましたが、銀行にとっては費用対効果を考えると参入しにくい分野でした。しかし、ここにきて新たに構築された一部のサプライチェーン・ファイナンス・ソリューションを利用することで、中小企業をターゲットにした金融サービスにおいても収益を上げられるようになってきました。本レポートでは、Saas、B2B、物流、コアエンタープライズという4つのビジネスモデルに分け、それぞれの特徴と事例を検証しています。
「B2Bベースのサプライチェーン・ファイナンスは市場集中度が低い業界、標準化が進んだ商品、高頻度取引および最少管理単位(SKU)が高い商品に最適なアプローチです。例えば、農産物などが挙げられます」とアジア金融サービスプラクティスのアナリストのフア・ジャンは述べています。
レポートには8つの図と2つの表が掲載されています。