ウェルスマネジメント業界のIT投資動向:グローバルな展望
Abstract
ウェルスマネジメント業界のIT投資額は2012年に44億ドル(約3414億円)に達するとみられ、2013年にはさらに約6.4%増加する見通しです。概して、来年のIT投資を牽引するのはアジア太平洋と北米市場で、欧州市場では投資が伸び悩むでしょう。
セレントの最新レポート「ウェルスマネジメント業界のIT投資動向:グローバルな展望」は、世界のウェルスマネジメント業界における2013年以降のIT投資の見通しについて論じています。レポートではウェルスマネジメント業界の主なITトレンド、各地域の優先課題とトレンド、フロント/ミドル/バックオフィスへの投資、社内/社外投資などについて地域ごとに検証しています。本レポートの姉妹編、「IT証券・投資業界のITトレンドと投資動向:新たな現実の中でのビジネスチャンス」(2012年10月発行)では、今回取り上げるテーマの基本的な概要を示しました。
「IT投資の大半はフロントオフィスに振り向けられるとみられます。優先分野として、アドバイザーによる顧客情報の取り込みや顧客とのより高度なやり取りを可能にするツールの開発が挙げられます。また、ウェルスマネジャーは自らのIT資源の多くを社内のレガシーシステムやハードウェアではなく、外部のソフトウェアやサービスに振り向けるようになるでしょう」と、セレント・ウェルスマネジメントグループのリサーチディレクターでレポートの共同執筆者であるイザベラ・フォンセカは述べています。
レポートでは、まずIT投資の優先分野を地域別、さらにはフロント/ミドル/バックオフィスといった機能ごとに解説し、世界のウェルスマネジメント業界のIT投資動向、2016年にかけての市場展望、さらに、各地域のウェルスマネジメント関連投資について、具体的には、北米、欧州およびアジア太平洋の地域別に社内システム、ハードウェア、社外ソフトウェア、社外サービスへの投資状況を分析しています。
本レポートは18p、7図と2表で構成されています。
注)ユーロから日本円への換算レートは、2011年9月30日の仲値(三菱東京UFJ銀行公表による)を参照。