ファイナンシャル・プラニング・ソフトウェア企業の相次ぐ買収
ウェルスマネジメント市場を見れば、プランニング・ソフトウェアが必須アイテムであることは間違いない。Turnkey Asset Management Platform’s(TAMPs)は、資金を投じ、(新旧の)優れたファイナンシャル・プランニング・ソフトウェアを彼らのエコシステムに導入した。
昨日、InvestCloudから大きなニュース[1]が舞い込んできた。同社はかなりの成長を遂げてきており[2]、今回、プランニング・ソフトウェア企業NaviPlanの親会社であるAdvicentの買収を発表したのである。今年に入りプランニング・ソフトウェア企業の買収を相次いで行っており、その最新の買収が今回のAdvicentである。昨年夏にセレントがプランニング領域についてのレポートを発表して以来、すでにレポートで紹介した3社(Voyant、Apprise Labs、NaviPlan)が買収された。(VoyantについてはSolution Briefのほか、北米編とカナダ編も参照されたい)。
プランニング領域についての話題を踏まえ、8月のレポートで作成した図は更新しなければならなかった。
ではなぜこれらの買収が必要なのか?レポートにも記載のとおり、プランニング機能はアドバイザーのバリュープロポジションの中心であり続けている。デジタルエンゲージメントが定着している今、企業は顧客とのインタラクション方法を調整しなければならない。その最良の方法は、顧客のフィナンシャルプランを顧客と共にデジタルで見直すことだろう。アドバイザーはこうした取り組みを通じて大きな価値を見い出している。さらにこれらの企業に共通する側面として、APIの多用が挙げられる。APIは買収企業の強力な成長ポテンシャルと統合スケジュールの短縮化をサポートしてくれる。
買収企業はプランニング・コンポーネントの最適化、顧客のセルフサービス/ 分析機能の向上に向けた投資を継続するだろう。また、プランニング・エンジンに流れる膨大な量のデータを収益化する立場にもある。企業がこのデータを活用してアドバイザーとクライアントのエンゲージメントを強化する機会をどのように評価しているのか、注目して頂きたい。
はたして、次の買収候補となる企業は?
[1]After four-year turnaround effort, Angela Pecoraro finally sells Advicent to rollup ravenous InvestCloud to complete 'writing-on-the-wall' deal[A1]
[2]2月、InvestCloudは資本増強を行いTegra118およびFinantixと統合し、ユニコーンの地位を確立した。