損害保険料率算出エンジンベンダー

保険料率算出エンジンの有力プレイヤーは、保険会社の競争力や収益性の向上をサポートする様々なソリューションを提供しています。

保険各社は、業務全体の健全性と収益性にとって保険料率算出がいかに重要な意味を持っているか切実に感じています。しかし、いつまでもカスタム開発によるソリューションに頼っている状況では、業務の効率性を低下させることになりかねません。

「ベンダー製ソリューションは急速に改善されています。最新のベンダー製保険料率算出エンジンの検討評価を行っていない保険会社は、それを2006年の課題の一つに掲げるべきでしょう」と、セレントのシニアアナリストで最新レポート「損害保険料率算出エンジンベンダー」を執筆したクレイグ・ウェーバーはコメントしています。

ウェーバーによると、保険料率算出エンジンのベンダーの中には、保険料率算出から保険契約管理に至る全プロセスに対応するエンド・ツー・エンド・ソリューションを提供する業者もあれば、保険料率の算出のみを手がける業者もあります。「また、多くのベンダーは『What If』モデル機能やより高度な統合ツールなどの追加機能を提供しています。このように機能が強化されたソリューションは、カスタム開発によるソリューションが不可欠と受けとめている保険会社にも、いずれ支持されるようになるでしょう」とウェーバーは述べています。

本レポートは、損害保険料率算出エンジンの有力ベンダーについて詳しく分析しています。具体的には、CGI、Computer Sciences Corporation、Decision Research Corporation、Duck Creek Technologies、IDP、Insurity、ISO、OneShield、Rackley Solutions、Insbridge/Skywire Software、Steel Card、The Innovation Group、Trilogyの13社です。図はこれらベンダーをセレントの「ABCD ベンダービュー」に基づいて表したもので、「機能の幅」、「テクノロジーの先進性」、「既存顧客」、「顧客サービスの充実度」の観点に応じて各ベンダーの位置付けています。

「保険会社がパートナーとなるベンダーを選定する際には、提供される多様なソリューションやサービスを自社のニーズに照らして評価する必要があります。保険料率算出ソリューションを提供できるベンダーでも、それぞれ提供する機能や能力に大きな違いがあるからです」とウェーバーは指摘します。

レポートでは、各ベンダーの製品の機能、サービス・オプション、価格戦略といった特徴を明らかにしています。また、使用するプラットフォームやデータベース、統合手法など技術面の詳細な情報も掲載しています。

本レポートと同時発行される「損害保険料率算出システムのトレンド」では、最新の市場トレンドに注目し、保険料率算出業務のベストプラクティスを紹介しています。