中小企業融資の最新動向 パート2: イノベーティブな14社の分析
2017/09/29
Key research questions
- 中小企業向け融資の需給関係の現状とは?
- 本業界で参考にすべきプレーヤーとは?
- 銀行が学ぶべき教訓とは?
Abstract
競合ひしめく中小企業向け融資業界(Small business credit: 主に$250,000以下の短期融資)で、ベストプラクティスを実践する14社が突出しています。
セレントは50社を超える融資事業者を次のような観点から評価分析しました―他社との差別化とイノベーションのレベル感、融資オリジネーションの規模と伸び率、顧客の評価、VCからの資金調達源と調達規模、投資家や出資者へのヒアリング結果
調査の結果、セレントが取り上げる14社とは、既存の銀行(ウェルズ・ファーゴ)と提携企業(Numerated、Smartbiz)、大手IT企業(アマゾン、ペイパル、スクエア)、フィンテック系融資事業者(Fundbox、Kabbage、OnDeck、Novicap、Taulia), そしてフィンテック系マーケットプレイス事業者(Fundera、LendioおよびNav) です。
これらのプレーヤーから学べる教訓として、次の8つの成功要因が挙げられます―多様な関係者間の優れたチームワーク、初期段階でのコンプライアンス対応、商品の差別化、統率の取れた社内プロセス、継続的かつきめ細かな社員教育、信頼できるプロジェクト責任者の存在、関係者に対する効果的なインセンティブ、安定した商品投入
本レポートと対を成す「中小企業融資の最新動向パート1: 激化する市場環境」(2017年9月発行)では、中小企業向け融資市場の隆盛と現状、そして来るべき冬の時期に向け、関係各社がどう備えるべきかを考察しています。