ソーシャルインシュアランスのビジネスモデル:Friendsurance社のケーススタディ
2015/03/16
マイク・フィッツジェラルド
Abstract
保険会社のディスラプティブな提案は、どうすればスタートアップ段階を乗り切り、軌道に乗ることができるのでしょうか。
KEY RESEARCH QUESTIONS | |
1 | ディスラプティブなアイデアを既存の保険市場で実現させるにはどうすればよいか? |
2 |
スタートアップ段階を脱した後も成長を維持し、コンセプトをさらに進めるためには何が必要か? |
3 | Friendsurance社のケーススタディから、イノベーションや保険という点でどのような教訓を得られるか? |
従来の保険商品とソーシャルテクノロジーを結び付けることで、コスト低減と価値提供を可能するネットワークの構築に成功しています。今回のケーススタディはFriendsurance社の初期の保険商品、これを拡充するためにその後実践された4回にわたる軌道修正の内容について説明しています。
「Friendsurance社のケーススタディは、ディスラプティブでありながら徐々に進むイノベーションによって、新たな価値提案が可能であることを示しています。ディスラプティブな価値提案を打ち出したい金融機関は、Friendsurance社の経験から何かしら学ぶところがはるはずです」と、セレント保険グループのシニアアナリストでレポートを執筆したマイク・フィッツジェラルドは述べています。
レポートでは、同社が当初のビジネスモデルを何度も見直し、それに伴いオペレーションを大幅に変更した過程を詳しく解説しています。同社は2年間で加盟する保険会社の数を10倍に増やし、今も月間顧客獲得数は20%増のペースを維持しています。