保険会社の基幹システムの更新状況
Abstract
(このレポートは2010年4月15日に"Reality-Checking the Evolution in Core Insurance Systems"というタイトルで英文で発表しましたが、日本語版を2010年7月2日に発行しました。)
保険会社は長い間、情報テクノロジーの革新をリードしてきました。ただ残念なことに、そうした歴史は過去のものとなっています。保険業界は初期のシステムに投資してきたことから、多大な知的資本がレガシーシステムに体系化されたままになっています。しかし、システムを更新する余裕のある保険会社は少なく、大部分は古いインフラに束縛される状況にあります。
セレントの最新レポート「保険会社の基幹システムの更新状況」は、保険会社とベンダーが現時点のシステム上の問題点に対応すべく、どのように連携すべきかを考察しています。セレントは保険会社30社以上のCIOとワークショップ形式の議論を行い、サプライチェーンの全過程で価値を拡大するための実践的な方法を探りました。また、プロバイダーと保険会社のパートナーシップが長期的か短期的か、また、アプローチが事後処理的(消極的)か積極的かによってどのような違いが生まれるかを検証しました。ワークショップでは、保険会社が戦略的な課題について積極的なアプローチでパートナーシップを組むことで、より高い価値を得られるようになるという意見が一貫して聞かれました。
出典:セレント
「保険会社が運用しているレガシーシステムには、多大な知的資本が体系化されていますが、古いシステム環境は柔軟性に乏しいため急速なビジネスの変化に対応できず、販売活動の複雑化を招いています。保険会社は日常業務におけるこうした問題の解決を迫られており、システムの移行をサポートできるベンダーは高く評価されるでしょう」とセレント保険グループのシニアアナリストでレポートを執筆したマイク・フィッツジェラルド は述べています。
このレポートは15図を含む19ページで構成されています。