Integrated Payablesのカスタマーエクスペリエンス
2017/06/16
Integrated Payablesソリューションは「デマンド」と「サプライ」がマッチしつつあり、投資の機は熟したといえるでしょう。
Key research questions
- Integrated Payablesソリューションのモデルは銀行によってどのように違うか?
- Integrated Payablesソリューションはなぜ重要視されてきているのか?
- どのソリューションベンダーが候補となるか?
Abstract
Integrated Payablesをめぐるデマンドとサプライはマッチしてきており、投資の機は熟したといえるでしょう。銀行が差別化を目指す動きが強まるなか、アドレス可能なB2B決済全体(決済額ベース)におけるIntegrated Payablesの採用率は2016年の約3%から2020年には6%に上昇するとみられます。
「サプライ」とは信頼性が高く、結果志向(小切手から電子決済への移行や大幅なコスト削減など)の能力の提供で、これまでの実績で証明されています。「デマンド」、すなわち企業のニーズはいまだ満たされておらず、拡大し続けています。その背景には、不正行為やサイバーセキュリティのリスク拡大、決済の複雑化、業務効率化に向けた圧力などがあります。
ベンダー選定プロセスには、ArtとScienceの側面があります。銀行との統合や収益分配などの分野でパートナーがどれだけ協調的かつ柔軟な姿勢を見せるかを判断するのはArtの側面、一方、可能な限りデータ主導のアプローチをとることはScienceの側面と言えるでしょう。
「戦略上のカギは、単なる商品の販売から、顧客企業の財務ワークフローに自行のサービスを組み入れることへとシフトしていくことです。Integrated Payablesはそのきっかけになるでしょう。」