クラウドとSaaSを最大限に活用するには
2011/07/28
バート・ナーター
Abstract
クラウド・コンピューティングとSaaS(サービスとしてのソフトウェア)は、金融業界で最もよく使われる言葉ですが、その意味が間違って使われるケースも多くみられます。セレントは、金融機関にとってこの2つのサービスを最も有効に活用できる分野を考察しました。
セレントの最新レポート「クラウドとSaaSを最大限に活用するには」は、SaaSの持つ特徴のうち金融業界にとって最適と思われる分野を特定し、複数の基準に基づいてこれらを評価しています。また、分野ごとにSaaSとクラウドの適用性をスコアリングしました。この結果、最も適用性が高かったのはコラボレーションソフトで、次が電子メールでした。
SaaSは、あらゆる分野で導入が急拡大しています。コアバンキングは以前からサービスビューローのサービス(事実上SaaS)として提供されており、電子メールプラットフォーム、コラボレーションソフト、デスクトップソフトなどのアウトソーシングは、低コストでより質の高いサービスを受けられる新たな分野として注目されています。
「クラウドを使ったSaaSの導入によって、より優れたサービスの提供が可能な分野として、アーカイブ、災害復旧、BCP、アベイラビリティなどが挙げられます。銀行が社内のどの業務機能をサポート対象にするかを決める際には、こうした要因も考慮すべきでしょう」と、セレント銀行プラクティスのシニアバイスプレジデントでレポートを執筆したバート・ナーターは述べています。