コーポレート・ボードルーム・シリーズ:財務ソリューションに関する戦略
2009/11/12
Abstract
月一回発行するコーポレート・ボードルーム・シリーズでは最新のビジネス課題を取り上げ、金融機関の最高経営幹部が、今後取締役会で出される可能性の高い「難しい質問」に対処できるようサポートするものです。個々の質問に焦点を当て、その背景にある課題についてセレントの見解を示した上で、当該機関が有効な対策を講じるための具体的な行動手順を提示します。
シリーズの初回は、顧客ニーズに伴う取引量とキャッシュの増大に対応可能なシステムへの投資を検討している業務部門の意思決定責任者が抱えるジレンマについて取り上げます。この金融機関は長年にわたり地方銀行と信頼関係を結んできましたが、今回の投資に際して銀行側の提示した融資額が不十分であるため、取引関係を維持するかどうか悩んでいます。
「十分な財務サービスを提供できない地方銀行は、グローバル銀行に市場を奪われるでしょう。金融機関の経営幹部は、他の大手銀行であれサービスプロバイダーであれ、最善のテクノロジーパートナーを戦略的に選定することが付加価値を高める上で重要であると認識すべきです」とセレントのコーポレートリサーチグループのシニアアナリストでレポートを執筆したエンリコ・カメリネッリは述べています。