セレントモデルインシュアラー 2017: 優れた業務運用
Abstract
テクノロジー投資を確保し、ITプロセスを改善するためには何が必要なのでしょうか。本レポートでは、新規プロジェクトを成功に導くテクノロジーの再利用、非中核システム(イラストレーションシステムなど)の導入、CCM、電子申請、ITガバナンスのベストプラクティス、IT業務の管理、ITプログラムの管理とセキュリティー方針といったプロジェクトについて取り上げます。
本レポートでは、優れた業務運用に関するケーススタディとしてAflac、SaxonおよびMassMutualの事例を紹介します。成功は次の成功を生むものです。各ケーススタディではベンチマーク、指標、リスクとその軽減方法を明らかにします。
Aflacは保険業界内でソーシャル、モバイル、ウェアラブルなどをフル活用する動きに対応し、自ら変化し、自社システムを刷新する必要がありました。そこで、同社のIT部門はプロジェクトやプロセスを機敏に変革させる仕組みを導入し、顧客のニーズの変化に応えることに成功しました。
Saxonはケイマン諸島の住民約5万人向けのサービスを提供しています。人材や販売商品の種類や数が限られるなか、競争力を維持するため、同社は顧客ニーズへのより有効な対応と業務拡大を可能にするテクノロジーを求めていました。
MassMutuaはマサチューセッツ州アマーストで「Data Science Development Program (DSDP) 」を主催しています。これは、3年間にわたって大学を卒業したばかりの将来有望な若者にトレーニングを行って幅広い知識を持つデータサイエンティストに育てるプログラムです。その内容は、厳格な講義とMassMutualのための実践的なデータ科学プロジェクトという独自で有益な組み合わせになっています。
「コスト効率の向上を目指しつつ卓越したサービスを提供したい、というのはあらゆる保険会社に共通する願いです。長引く低金利環境下でコスト削減を迫られるなか、全てのCIOが業務の卓越性を最優先課題に挙げています」と保険プラクティスのシニア・アナリストでレポートを執筆したコリーン・リスクは述べています。