非銀行利用者層の取り込み:銀行がオムニチャネルで優位に立つ方法
Abstract
銀行は、既存のマルチチャネルインフラストラクチャーと新たなターンキーソリューションを活用することにより、基本的な金融ニーズを満たすためであるのに銀行以外を利用している層を取り戻すことができます。
新たな収益機会を得るには、まず、顧客が現在、銀行以外で利用しているサービスを自ら提供しなければなりません。小切手の換金と汎用のリロード可能(GPR: General Purpose Reloadable)プリペイド商品のいずれも、既存のマルチチャネルインフラを利用して、それ自体が増収源となり、またクロスセルおよびアップセル機会となる、支店への客足につながります。
「非銀行利用者層の取り込み:銀行がオムニチャネルで優位に立つ方法」では、代替金融サービス(AFS: Alternative Financial Services)プロバイダーとプリペイドカードプログラム運用会社のデリバリーモデルにおいて足りないものは何か、そしてそれを銀行が提供することで、いかに銀行が優位を手にすることができるかを明らかにします。第一段階として、銀行はまず、依然として需要が大きく単純な、小切手換金を検討すべきでしょう。
「銀行はテーブルの上に置かれたお金をそのままにしているようなものです。銀行の口座は持っているのに、銀行が小切手換金サービスやプリペイドカードを提供していないから、というだけの理由で、銀行以外を利用しているのです。しかし、これらのサービスの提供は、今や既製ソリューションを使って簡単に開始できるのです」とシニアアナリストでレポートを執筆したボブ・メーラは述べています。
本レポートでは、銀行が消費者や中小企業に決済資金商品を提供するビジネス機会について、また、AFSプロバイダーおよびプリペイドカードプログラム運用会社との競争環境について概説します。その後、Regions Bankのケーススタディを紹介し、最後にディシジョンアナリティクスプラットフォームベンダーの状況、支店、ATM、モバイルデバイスにおける決済資金商品提供をサポートするターンキーソリューションを解説します。