台湾のリテール投資市場
2008/06/24
フア・ジャン
Abstract
台湾の個人投資家は、世界で最もアクティブな投資家に挙げられます。台湾の650万の個人投資家口座のうち15%に相当する975,000口座がアクティブトレーダーのものと推定されています。
セレントの最新レポート「台湾のリテール投資市場」は、同市場の特徴を個人トレーダー、金融商品および市場を分析し、市場勢力図を提示しています。また、資金配分の仕方、学歴、年齢、居住地域、その他の特性に基づいて投資家を分類し、各カテゴリーの市場貢献度を分析しています。
台湾はいまだ発展途上にあり、そのGDPは成熟した市場を持つ香港を下回っていますが、銀行セクターは香港に比べて細分化され、競争が激しくなっています。海外投資家の眼から見ると、台湾の金融市場の開放度は近隣諸国の水準に近いといえるでしょう。
「台湾では機関投資家や外国人投資家の市場参加は増加中ですが、国内の個人投資家がいまだ市場の大部分を占めています。個人向け先物市場も注目されています、台湾の個人投資家が最も選好するのは株式です」とセレントのアナリストでレポートを執筆したフア・ジャンは述べています。
本レポートでは、台湾のリテール証券業界の各プレイヤーの競争力を分析しています。レポートで取り上げたの元大證券、宝来証券、シノパック証券、中央信託局、日盛證券で、各証券会社の特性やマーケティング戦略を詳述した表も掲載しています。
また、先物・オプションを手がける証券会社やオンライン証券の概要も紹介し、台湾の金融市場と近隣諸国の市場との比較も行っています。さらに、外国為替、債券、株式、先物、オプションの各市場についても取り上げています。
本レポートは3表と25図を含む34ページで構成されています。