ブランチオートメーション・ベンダー:大手銀行向けソリューション比較
Abstract
ここ数年、ブランチオートメーション・ベンダーは着実な進歩を見せています。しかし、銀行はその採用にはあまり積極的ではなく、米国大手銀行の半数以上は5年以上前のソフトウェアを使用している状況です。
「ブランチ・リニューアル」は少し前によくきかれました。確かにブランチ・リニューアルに対する取り組みは米国の中小規模銀行では実施されていますが、米銀トップ100行ではあまり行われていません。セレントの最新レポート「ブランチオートメーション・ベンダー:大手銀行向けソリューション比較」では 米国におけるブランチオートメーション市場のトレンドおよび米大手行向けブランチオートメーション・システムベンダーを比較しまとめました。
出典:セレント
「チェックトランケーションにおける窓口での画像処理を可能にするための予算は計画されているものの、米大手銀での窓口システム刷新はなかなか進んでいません。一方、プラットフォームサイドは積極的にこれに取り組んでおり、今後の客足減少に伴う支店における取引減少を認識し、販売およびサービスを効率化できるよう多くのCRM戦略が立てられています」と、セレント・バンキンググループのシニアアナリストで本レポートの著者であるボブ・ミーラは述べています。
銀行がブランチシステムを刷新する際、選択肢となるベンダーは数多くあります。大手銀行向けブランチオートメーション・ベンダーの間では、ARGO Systemsが市場シェアで優勢ですが、テクノロジーおよび機能の観点からみると、市場勢力図は厳しいものとなってきています。セレントは、ABCDベンダービュー(①テクノロジーの先進性と柔軟性②機能の幅③顧客基盤④顧客サービスの充実度)を用いて7つのベンダーについて分析し、そのうち6つのベンダーは同等レベルであることが明らかになりました。本レポートでとりあげたベンダーは以下のとおりです:ARGO、CompuCom Systems、Fidelity National Information Services、Harland Financial Solutions、オラクル、S1、ユニシス
本レポートはブランチオートメーション・ソリューションのトレンド、選定の際考慮すべき点から始まります。また、製品の機能だけでなく、その環境を理解するため、ベンダーを分類し分析しました。最後に、ブランチオートメーションの将来を予測しています。
中小規模銀行向けソリューションについては、続編である「ブランチオートメーション・ベンダー:中小規模銀行向けソリューション比較」が予定されています。
本レポートは16図および28表を含む62ページから構成されています。