2010年 北米保険会社向け新契約および引受け査定システム
Abstract
多くの会社がリスク回避のスタンスを強める事業環境にもかかわらず、引受け査定および新契約プロセスの自動化に対する関心は高まっています。
保険会社の間では、成長の促進、サービスおよび販売目標の達成、契約書発行コストの削減を実現するため、新契約プロセスおよび引受け査定システムの自動化を目指す動きが広がっています。新契約プロセスおよび自動引受け査定システムは長年にわたり進化を続けた結果、個別の商品に関する申請書の質問事項と外部データを関連付けて引受け査定を行うシステムが構築されています。データ分析機能も拡充され、保険会社はシステム挙動を利用して引受けルールを迅速に変更できるようになっています。
セレントの最新レポート「2010年 北米生命保険会社向け新契約および引受け査定システム」は、生命保険・年金商品向けの新契約プロセスおよび自動引受け査定システムとして現在採用されているものの中から12のシステムを選び、分析しています。レポートでは、セレント独自の評価ツールABCDベンダービューを使って、①テクノロジーの先進性②機能の幅③顧客基盤④顧客サービスの充実度という4つのカテゴリーにおける各ベンダーの相対的なポジションを図式化しています。各カテゴリーでトップにランクされたベンダーには、「XCelent賞」が授与されました。
セレントは評価プロセスの一環として、システムにはどのような主要機能があるか、外部のデータプロバイダーとどのようにやりとりするかについて検証しました。その結果、北米の保険会社にシステムを提供しているベンダーの多くは、これら一連の機能を全て備えていることが明らかになりました。
「今回取り上げたシステムの特性・機能は、いずれも保険契約書の迅速な発行と新契約および引受けプロセスに必要なコストの削減を可能にするものです。生保市場では競争が激化する一方、先行きの不透明感が強まっており、適正なリスク水準を維持しつつ契約書発行に必要な時間とコストを削減することができれば、保険会社にとっては強みとなるでしょう」と、セレント保険グループのアナリストでレポートを執筆したカレン・モンクスは述べています。
このレポートは4図と27表を含む104ページで構成されています。