中南米損害保険のプロデューサー向けモバイルアプリケーション
2016/09/20
Abstract
中南米の損害保険会社にとって、プロデューサーは最も重要な販売チャネルです。域内には計20万2千人を超えるプロデューサーが存在し(2年前に比べて20%増)、プロデューサーを通じた保険料収入はいずれの市場でも60%を上回っています。
KEY RESEARCH QUESTIONS | |
1 | 中南米において国ごとに保険アプリケーションはどの程度普及しているか? |
2 |
中南米における保険アプリケーションのメインの機能はなにか? |
3 | 中南米におけるプロデューサー向け保険アプリケーションはどの程度成熟しているか? |
セレントが2014年の調査では、同地域でのプロデューサー向けアプリケーションを開発していた保険会社は全体の6%にも満たない程度でした。今回、中南米地域に拠点を置く各保険会社のウェブサイトを再調査し、2016年までに投入されたアプリケーションを、Apple Store、Google Play、Blackberry World、Windows App storeで検索し、利用可能な機能の種類を分析しました。
セレントは中南米の20カ国に拠点を持つ損害保険会社171社に関するデータを集め、市場に投入されているアプリの数、それらの特性、サポート対象となっているプロセスを明らかにしました。そして、世界中のモバイルアプリとケーススタディに関する検証をもとに、この分野のアプリケーションが短期的にどのような展開を見せるか、また将来の見通しはどうなるかを予測しています。
「中南米地域ではスマートフォンの利用者と保険販売員の数が増加しており、保険会社はデジタルチャネルを通じたプロデューサー向けサービスを向上させる方法の見直しを迫られています。その中で、モバイルは重要な要素となっています。2016年の調査では、中南米でプロデューサー向けアプリを提供している保険会社は全体の約13%に上り、域内の保険会社の大部分がプロデューサー向けモバイルテクノロジーへの投資に関心を示していることがわかりました」と保険プラクティスのアナリストでレポートを執筆したルイス・チパナは述べています。