2013年 セレント・モデルインシュアラー:保険会社のテクノロジー有効利用に関するケーススタディ
Abstract
セレントのモデルインシュアラーは今年で7回目となりますが、今回は17の「モデルインシュアラー・コンポーネント」を取り上げ、その中から「モデル・インシュアラー・オブ・ザ・イヤー」を選出しました。
最新レポート「2013年 セレント・モデルインシュアラー:保険会社のテクノロジー有効利用に関するケーススタディ」は、17の保険会社のテクノロジープロジェクトを「モデルインシュアラー・コンポーネント」として認定しています。また、XL Groupを「モデルインシュアラー・オブ・ザ・イヤー」に選定しました。テクノロジー利用のベストプラクティスは、商品開発、販売、引受け、保険契約管理、IT管理、保険金請求、インフラなど商品および保険契約者のライフサイクルの主要分野を幅広くカバーしています。レポートでは、ITに関するベストプラクティスやモデルインシュアラー・コンポーネントの選定基準となった測定可能な業務実績についても検証しています。
「保険会社がイノベーションを重視したプロジェクトを進めている状況は変わっていません。しかし、今年のアワード獲得プロジェクトの中には、長期的なコスト削減、バックオフィス業務の改善、顧客サービスの向上を可能にするものも多くみられます。保険会社は今後も引き続き業務改善に軸足を置く一方で、新興テクノロジーの利用を強化する取り組みも進めています」と、保険グループのアナリストでレポートを執筆したカレン・モンクスは述べています。
2013年のモデルインシュアラー・コンポーネント
- AAA Northern California, Nevada & Utah Insurance Exchange:契約内容の変更を効率的に管理できる新たな保険契約管理システムへの移行
- Allstate Financial:請求書作成の自動化とエンド・ツー・エンド・プロセスの再構築
- Allstate Financia:年金保険のレガシーデータ利用によるリスクの最小化
- AXA UK:社内外のデータ統合によるリスクの正確な把握、集積データの管理および災害への対応
- CNA:Setting a new standard for functionality and flexibility in billing with a custom-built agent portal.カスタム構築されたエージェント向けポータルのビリング機能における柔軟性向上
- CNA:データ分析による詐欺防止対策
- Friends First Life Assurance Company:保険金請求および支払手続きの自動化による効率性の向上
- Genworth Financial:ウェブ上でのリアルタイムな保険請求案件のファイリング/管理
- Great American Insurance Group:IT部門内に低コストで無理のない共同イノベーショングループを設置
- Hiscox USA Coopetition:競合相手との提携による販売拡大
- Industrial Alliance Auto and Home Insurance:テレマティクスのテクノロジーによる若年層ドライバーのリスクを低減化
- ING U.S.:ロールマネジメント、エンタープライズプラットフォーム/ディレクトリ/アプリの評価
- Jewelers Mutual Insurance Company:業務およびシステムの徹底的な変革による会社全体の顧客サービスの方法を再構築
- L&T General Insurance Company Limited:引受け業務におけるウェブベースPASの導入によるインド市場での成功
- MetLife India Insurance Company Ltd:バンカシュアランスにおける新ベンチマーク設定
- Mutual Benefit Group:テクノロジーの再利用による地域内での競争力強化
- ORANTA Insurance Company:バックオフィスの業務を一元化によって顧客サービスに集中できるフロントオフィス環境を実現
- XL Group plc(モデルインシュアラー・オブ・ザ・イヤー):保険金請求のグローバル管理を可能にするウェブベースの単一プラットフォームを構築
セレントは2012年を通じてモデルインシュアラーの募集を行い、保険チームが実際のビジネス成果に基づいてコンポーネントに認定するプロジェクトを選定しました。レポートでは、各コンポーネントの内容を簡単に説明し、ビジネスドライバー、テクノロジー環境、定量的な成功指標などについても詳細を示しています。
本レポートは17のモデルインシュアラ―のコンポーネントを紹介するミニ・ケーススタディと、モデルインシュアラ―オブザイヤ―のケーススタディを含み、52p、2表と3図で構成されています。