フィナンシャル・プランニング市場の概要
Abstract
フィナンシャル・プランニング業界は金融危機後の今も、顧客とのコミュニケーションの向上をサポートし、ウェルスマネジメントの分野で重要な役割を果たし続けています。セレントの予測では、フィナンシャル・プランニング分野のIT投資額は2011年に2億5,700万ドルに達し、2013年にはウェルスマネジメント関連投資全体の15~20%を占めるとみられます。
セレントの最新レポート「フィナンシャル・プランニング市場の概要」は、北米のフィナンシャル・プランニング市場について取り上げています。これは同市場に関するレポートの第1弾となるもので、現在の市場トレンドを分析するとともに、来年の新たなトレンドを予測しています。
「金融危機の影響として今も続いているのは、顧客が投資アドバイザーとより頻繁にやりとりすることを望むようになったことです。金融機関は顧客とのコミュニケーションに力を入れ、顧客の財務状況をより頻繁にチェックしています。また、ベビーブーム世代が大量に退職を迎えるようになり、退職後の生活、遺族のニーズ、遺産管理などへの備えがますます重要になっています。その結果、ウェルスマネジメント会社の間でフィナンシャル・プランニング・ソリューションに対するニーズが拡大しています。こうしたニーズの高まりは2011年から12年にかけても続くでしょう」と、セレントのリサーチディレクターでレポートの共同執筆者であるイザベラ・フォンセカは述べています。
「金融機関はフィナンシャル・プランニングサービスでより多くの潜在顧客を獲得するため、プレゼンテーションツール、ポータル、その他の自律的なプランニングソリューションの開発に取り組んできました。特に自律的プランニングツールはリード創出の役割を担い、投資家にプランニングプロセスへの参加を促すことで顧客定着率の向上に寄与しています」とアナリストで共同執筆者のアレキサンダー・カマルゴは述べています。
レポートでは、はじめにフィナンシャル・プランニング市場の過去1年半から2年間の発展状況や金融機関およびテクノロジーベンダーの動向など、市場の概要を説明しています。次に、ウェルスマネジメント業界の投資動向に焦点を当て、2011年のフィナンシャル・プランニング関連投資に関する予測を示しています。さらに、金融機関によるフィナンシャルプランの違いを検証し、金融機関別の主なニーズとベンダー側の対応方法を明らかにしています。また、同じテーマのレポート第2弾で評価対象とするフィナンシャル・プランニングベンダーを簡単に紹介し、フィナンシャル・プランニングの方向性をめぐるセレントの見解を示しています。
このレポートは7図2表を含む30ページで構成されています。