セレントモデルバンク2017:銀行システムの現代化:India Post
2017/04/03
ジェームス・オニール
Abstract
セレントモデルバンクアワード:フィナンシャル・インクルージョン部門受賞:
銀行システムの現代化: India Post
India Postは2017年セレントモデルバンクアワードのフィナンシャル・インクルージョン部門を受賞しました。同社は、巨大な郵便局ネットワークを通じて5億5,000万人を超える銀行口座保有者に金融サービスを提供しています。インドの農村部に住む貧困層が金融サービスを受けやすくなるよう、2万5,000を超える自社の拠点に新たな勘定系システムを導入し、それまでの手作業によるペーパーベースの口座処理方法を一掃しました。
ネットワーク全体でプロジェクトが完了すれば、India Postは15万の支店を抱える世界最大のネットワークを運営することになります(ちなみに、預かり資産残高で世界最大の中国工商銀行の支店数は1万6,200店)。より重要なのは、勘定系システムの導入によって同社のネットワーク全体に電子バンキングソリューションが行き渡り、農村地域の住民8億人にサービスを提供できるようになることです。
India Postによる新たな勘定系システムの導入は、国内農村部の8億人を超える住民が利用可能な銀行サービスの質の向上を目指した大規模なプロジェクトです。
プロジェクトの最大の目的は、India Postの15万に上る支店が維持管理していたペーパーベースの口座データをデジタル化し、新しい勘定系システムに口座を登録し、農村地域での新たなサービスを可能にすることでした。
このプロジェクトの結果、同社はインドで最大の支店網を擁することになり、世界でも最大の銀行支店網の運営者になろうとしています。