2017年 リテールペイメントのトップトレンド
2017/01/10
Abstract
本レポートは、リテールペイメントのトレンドについてセレントが毎年発行しているシリーズの第7弾で、今年は時間のない多忙な経営幹部に向け、端的な記述を意識し、業界のトップトレンドについて、重要ポイントに絞って簡単にまとめています。
重要テーマは主に「パーソナルペイメントとコマース」と「ペイメントの安全性と規制」の2つの分野に分けられます。またレポートの最終項では、オープン・バンキングとブロックチェーンについて簡単に触れています。この2つのトピックを抜きにして2017年のトップトレンドを語ることはできないでしょう。以下のトレンドのうち最初の5つについては、同時に発行する対のレポート「2017年 パーソナルペイメントとコマースの展望」でより詳しく説明します。
「パーソナルペイメントとコマース」に関するトレンド:
- コンテクスチュアル・コマース:実現に近づく
- モバイルウォレット:解約するのはまだ早い
- CurrentCは役割を終え、今後はマーチャント向けアプリが定着
- (米国)銀行は今年P2Pで優位に立てるか?
- 全ての当事者が取引データを利用して価値を創出:V2.0.
- いまや銀行はマーチャント?
「ペイメントの安全性と規制」に関するトレンド:
- 米国市場はなおEMVの圧倒的な支配下に
- 3-D Secure 2.0:2017年は飛躍の年になるか?
- 無摩擦の決済? 欧州規制当局の動き
- 欧州の一般データ保護規制(GDPR)への対応
- 「オープン・バンキング:2017年には霧が晴れるか?」「ブロックチェーン:リテールペイメントに向いているか?」
「2016はまさに予測不可能な年でしたが、ペイメント分野ではさほどサプライズはありませんでした。昨年取り上げたトレンドの多くは今もまだ続いています。それでも進展は留まることなく、常に新たなテーマが生まれています。」
「決済業界がなおダイナミックで活気に満ちていることに疑いはありません。我々は、業界の発展の動きを最前線で逐一追うことができる立場を活かし、最新の変化の状況をお届けする所存です」と銀行プラクティスのシニア・アナリスト、ジルビナス・バレイシスは述べています。