小規模銀行向け勘定系ソリューション:グローバルな展望
Abstract
銀行にとって、勘定系ソリューションは業務処理システムの中枢を成すものです。銀行はソフトウェアベンダーと連携してマルチチャネルを活用し、商品の販売や取引の促進を実現してきました。銀行業務はかつて大部分がペーパーベースで行われていましたが、今や電子化によって大変身を遂げ、業務の自動化が進行しつつあります。そして、効率性と高い生産性はいまや標準となっています。また、支店ネットワーク全体で新しい勘定系システムを利用できる環境が急速に整いつつあります。
セレントの最新レポート「 小規模銀行向け勘定系ソリューション:グローバルな展望」は、現在市場で高いシェアを持つ小規模のグローバル銀行向け勘定系ソリューションを比較しています。具体的には、預かり資産残高が10億ドル未満の銀行が顧客の80%以上を占めており、北米以外に拠点を置く顧客が全体の10%以上を占めているソリューションを取り上げています。セレントは勘定系ソリューションのベンダーマップを作成し、独自の分析ツール「ABCDベンダービュー」を使ってこれらをランク付けしています。また、評価基準となる4つのカテゴリーごとに「XCelentアワード」の受賞対象となる優れたソリューションを選定しました。
「小規模な金融機関の間では、ホスト型実装を選択する動きが広がっています。通信インフラが発達するにつれ、小規模銀行はコストのかかるオンサイト実装ではなく、集中的なホスト型環境下でプラットフォームを動作することでコスト削減を実現しようとしています。高い投資利益率を追求する姿勢が、こうした流れを加速しているといえるでしょう」と、セレントのシニアバイスプレジデントでレポートの共同執筆者であるバート・ナーターは述べています。
本レポートは、勘定系システムに関するシリーズの1つで、以下のようなレポートの発行を予定しています。
• 中規模銀行向け勘定系ソリューション:グローバルな展望
• 大規模銀行向け勘定系ソリューション:グローバルな展望
• 中・大規模銀行向け勘定系ソリューション:北米の展望
• 小規模銀行向け勘定系ソリューション:北米の展望
• 2012年 世界の勘定系システムの売上高ランキング