REPORT
    英国のジェネレーションYと金融サービス業界
    21st June 2011


    オンデマンド世代によるニーズが高まる中、金融サービス業界はこれらを意識した対応を迫られていくでしょう。


    英国の金融機関にとって、「ジェネレーションY」と呼ばれる18~24歳の世代は巨大な未開拓市場であり、次期富裕層グループでもあります。この世代は、クレジットカードの選択、銀行口座の開設、学資ローンの申請、自動車保険への加入といった金融サービスに関わる重要な意思決定を行う時期にさしかかっています。セレントは最新レポート英国のジェネレーションYと金融サービス業界で、 ジェネレーションYの志向や動機付けに関する調査結果を分析し、この世代をターゲットにしようと取組む金融機関に向けた戦略を提示しています。

    「興味深いのは、この世代はテクノロジーに最も精通しているにもかかわらず、サービスプロバイダーとの接触には今でも電話や支店といった伝統的チャネルを利用する傾向があることです」と語るのは、セレントのシニアアナリストでレポートを執筆したキャサリン・シュミットです。「このため、金融機関は、インターネットなどの最新チャネルに投資する一方、伝統的チャネルへの投資も継続せざるを得ません。」

    「一部の金融機関は、他に先駆けてこの世代をターゲットにしたサービスを展開しています。中でもNorwich Unionの『Pay As You Drive』は、最新テクノロジーを利用した革新的サービスの代表例と言えるでしょう」とシュミットは付け加えています。

    競争上の優位を追求する金融機関にとって、ジェネレーションYは巨大なビジネス機会であり、次期ターゲット市場です。セレントの調査では、この世代と長期的な関係を築いていくために、何がこの世代を動かすのか、また彼らの関心を最も集めるにはどのような方法が最適かという点を明らかにしています。

    本レポートは、24図と1表を含む全36ページで構成されています。