2025年2月、セレントはロンドンで開催されたイベント「FinovateEurope」に参加した。これはフィンテックの世界的な動向を学ぶのに最適のイベントで、「投資の未来」や「話題のテーマ」などについて、セレントのクライアントの皆さんにお伝えしたい多くの情報を得ることができた。
AIにあえて言及しないピッチが少なかったことを考えると、「AIがすべてだ」という印象を受けてしまうのは当然だったのかも知れない。ただし、AIについて考えるときは、取り組み方を2つに区別して考えることが重要である。
基盤:金融機関のAI機能開発とデプロイを迅速化するためのインフラストラクチャ、データ、モデル、プラットフォーム。セレントは、クラウドやオープンソースのデータベースプロバイダーやエージェントAIプラットフォームなど、この分野で多数の製品を提供している企業から情報を得た。 活用事例:ビジネスにおける特定の問題を解決するためのAIの応用。また、本レポートで取り上げた幅広いトピックに関するピッチ。
「デモデイ」の終わりに、聴衆者が気に入ったピッチを行った3社を選ぶ投票によってFinovate「Best of Show」の受賞者が決まる。今年は、Keyless、R34DY、Tweezrの3社が受賞した。そのうちのKeylessとTweezrはセレントが選んだ3社にも入っており、セレントが選んだもう一つの企業はCyberUpgradeであった。
金融機関やソリューションプロバイダーは、自社の課題解決に最も適したパートナー選ぶために、ここで紹介したフィンテック企業の情報を参考にすることができる。また、急速な変化を続ける金融サービステクノロジーの世界では、業界変化の波や新たな技術や製品の開発に遅れをとらないように、Finovateなどのイベントに参加することが重要である。
