保険会社CIOの優先事項 2022
「繁栄」へのITギアシフトは進んだか?
【セレントサーベイ】2022年保険CIOの優先事項
セレントは、金融業界における各種の動向調査を定期的に行っています。今回のサーベイでは、保険会社のIT計画における優先事項を調査します。
質問項目は14問で、ご回答は10分程で完了します。ご回答内容は全て統計的に集計したうえで、弊社調査レポートへ反映致します。調査結果をレポートに記載する際には、個人や個社を特定可能な情報を一切公開致しません。調査にご協力頂いた方には、後日調査結果の概要レポートを提供致します。貴社のお取り組みをお聞かせ下さい。
オンラインでのご参加はこちらから:セレントサーベイ - 2022年保険CIOの優先事項
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2020年と同様、2021年も保険業界にとって破壊的な年であり、パンデミックにより保険会社は引き続きデジタルロードマップの加速に注力せざるを得ない状況であった。
パンデミックと、その後のCOVID変異種との不断の闘いを迫られる現状は正に「ニューノーマル」であり、技術投資計画立案のベースラインであると考えられる。その影響は2022年以降も継続するだろう。2022年のITライフサイクルは、「危機」対応と「回復」への期待を繰り返し、「繁栄」への歩みを着実にすべきだ。
保険会社が前進するとき、CIOは引き続き「仮想化」を視野に入れながら、IT計画の立案と修正を繰り返すであろう。多くの保険会社が、バーチャルなビジネスとIT環境を長期的にサポートし、コラボレーション、顧客・代理店とのコミュニケーション、デジタル保険サービス配信などの重要な要素を実行または計画中である。
セレントは毎年、EMEA(欧州/ 中東/ アフリカ)、北米、中南米、そしてAPAC(アジア太平洋地域)の保険CIOを対象にIT投資の優先事項を調査している。今回のグローバル調査は、2021年12月から2022年1月にかけて実施、以下のトピックをカバーする。
- ビジネスとテクノロジーの優先事項:グローバル保険会社は、成長機会の確保とプロセスの最適化といったビジネスゴールをIT投資の優先事項としている。
- IT予算とその配分:CIOのIT予算のうち、現行システムの維持が最も大きな割合を占めている。内部と外部の予算配分はほぼ同等。
- IT投資の優先順位:アプリケーションポートフォリオ別には、新契約・引受システムが引き続き投資を牽引し、次いで保険契約管理システムの拡張と置換、デジタルプロセスを加速させるフロントエンドコンポーネントは、CIOリストの上位に計上されている。
- クラウド:グローバル保険会社において、クラウドは基幹系も含めてすでに広範に利用されており、2022年にはその利用範囲を拡大する予定である。クラウドネイティブシステムが望まれている。
- イノベーション:イノベーションの重要性は、回答者の9割が強調している。インシュアテック活用も含めて、その方法論は多様化している。
- サイバーセキュリティ:サイバー攻撃は多くの保険会社が経験しているが、経験の有無にかかわらず、すべての保険会社がサイバーセキュリティへの投資を増加させている。