2023/04/28
セレント 北米の金融機関 デジタルパネルシリーズ
Abstract
2022年初頭からの金利上昇は、融資を増やし収益を上げることが比較的容易で、IT投資はリテール向け融資テクノロジーにつぎ込まれた近年の融資環境を覆した。需要の低下と信用リスクの高まりを伴う現在の高金利環境では、融資を行い収益を上げることはより難しくなっている。従って、このような制約のあるIT投資環境で融資業者は、テクノロジー投資の意思決定を市場と比較して評価し、最も必要とする分野でデジタル機能を確保することが不可欠である。
北米のリテール融資業界では、ローン・オリジネーション・プロセスの様々な部分で自動化が進んでいる。しかし、競争が激化しリソースに制約のあるビジネス環境では、どこを自動化すれば最大の効果が得られるか、融資業者は岐路に立たされている。セレントは、銀行、消費者金融、信用組合の66社を対象に、消費者ローンの種類や融資プロセスにおけるデジタル技術の導入状況について調査を行った。この調査は、融資テクノロジー投資に関する融資業者のガイドとなるだろう。