2017/10/16
今日の消費者は、モバイル機器から、リアルタイムに期待する商品サービスにアクセス出来る。加えて、デジタルな商品サービスはきめ細かくカスタマイズ出来る。一方、そうしたデジタル化の流れに取り残され、不便で孤立した商品サービスも存在する。不動産取引や関連金融サービスはその典型で、デジタル顧客にとって、そこだけが未開の地のように簡便なアクセスが阻害されている。
ホテルやエアライン、コンサートやレストランの利用と同様に、顧客はシームレスなサービスを求めている。不動産会社や金融機関は、自社の都合ではなく、顧客のデジタルライフ、つまり、快適で合理的な商品の選択や比較、購入や支払手続きを優先させる必要がある。
以下に、あるミレニアム世代の夫婦の日常と、デジタル銀行(Digi-Bank:架空の銀行)の対応を通じて未来の金融サービスの姿を描写する。これは架空の設定であるが、こうしたデジタル銀行の出現は決して空想ではない。