フィンテックがアジアのモバイルペイメントに与える影響: 調査結果からの考察【日本語】
Abstract
このレポートには英文版 "The State of Mobile Payments in Asia-Pacific: The Impact of Fintech" (2017年3月22日発行)もあります。
アジアのモバイルペイメント市場は予想より緩やかに成長してきましたが、今後は、勢いよく伸びる成長曲線を期待できるでしょう。
セ レントは2016年秋から冬にかけて、アジア全域の金融機関、モバイルペイメントプロバイダー、ITベンダー、小売業者などを対象にモバイルペイメントに 関するオンラインサーベイを実施しました。その結果、アジアのモバイルペイメントは間違いなく成長に向かって進んでいるという事が明らかになりました。
KEY RESEARCH QUESTIONS | |
1 | アジアにおけるモバイルペイメントの成功要因は? |
2 |
アジアのモバイルペイメントのどのような分野にフィンテックが活用されているか? |
3 | アジア各国のモバイルペイメント市場をフィンテック採用度、サービスの幅、浸透度、将来性の項目で比較するとどうなるか? |
自 国のモバイルペイメントの浸透度を高いとする回答は50%に及び、アジアのモバイルペイメント市場でフィンテックが重要な役割を果たしているとの回答は全 体の8割に達しました。また、8割の回答者が5年後、自国でのモバイルペイメントの浸透度は高くなっていると回答しました。
伸び悩んでいたモバイルペイメント市場に、フィンテックの登場は大きな影響を与え、現在も重要な役割を果たしています。
「今 後、アジアのモバイルペイメント市場はよりいっそう拡大していくでしょう。各国の同市場は多様性に富み、成長の速度やフィンテックの導入水準は様々です。 しかし、どの国も成長に向けて一歩ずつ進んでいることは間違いないないでしょう 」と本レポートの執筆者で、セレントのアジア金融サービスグループのアナリスト、孔慶順は述べています。
本レポートは、調査結果に加え、アジア各国のモバイルペイメントの比較図を含みます。