再考:保険会社はコネクテッドカーにコネクトされるか?
2022/09/30
Abstract
2016年にセレントは「保険会社はコネクテッド・カーにつながるか?」というレポートを発行した。
その後、多くのことが変わった。インターネットに接続される車が増え、これらのコネクテッドカーがますます多くのデータを生み出している。自動車メーカーや保険会社などは、そのデータを収益化して、より効果的に競争する方法を模索している。
こうした状況もあり、上記のレポート発行から6年が経った今、「保険会社はコネクテッドカーにつながるか?」という根本的な問いについて再考する時期が来たと考えている。
本レポートでも前回と同じテーマを取り上げるが、今回はまず自動車メーカーの視点から見た状況について触れた後、保険会社ができることや、やるべきことについて紹介する。最後に、個人向け自動車保険大手10社(非常に規模が大きい会社)と、それに続く自動車保険会社90社(それほど規模が大きくない会社)の戦略的な意味合いについて考察する。
本レポートでは、米国の個人向け自動車市場に焦点を当てている。商用コネクテッドカーに関する情報は限定的となっているが、これについては、別のレポートで取り上げたい。また、米国以外の(主に世界の自動車メーカーに焦点を当てた)動向に触れている箇所も若干あるが、これらの地域についても別のレポートで取り上げる。
本レポートにはかなりの数の脚注が入っており、コネクテッドカーに関するさまざまな話題をさらに調査するうえで、ある意味ソースブックとなっている。
ぜひ、有効にご活用(コネクトして)頂きたい。