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携帯電話事業への参入で逆転勝ち:Bankinterのケーススタディ

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2012/01/05

Abstract


携帯電話会社がペイメントに進出した事例は枚挙にいとまがなく、最も知られているのはケニアにおけるVodafone / Safaricom / mPesaのケースでしょう。これとは逆に、Bankinter Mobileはバーチャル・モバイル・ネットワーク・オペレーター(VMNO)として通信事業への参入を果たしました。

セレントの最新レポート「携帯電話事業への参入で逆転勝ち:Bankinterのケーススタディ」は、Bankinterがモバイルの可能性をいかに早い段階から認識していたかを検証しています。同行は、10年以上前の2001年にテキストバンキングを開始するなど、モバイルバンキングの普及を主導してきました。同行では、モバイルバンキングは以下のような役割を担っています。

• 収入源
• コスト削減手段
• 顧客満足度の上昇
• 販売ツール
• 利益創出源

例えば、モバイルを通じてカードを使用停止する際にかかるコストは、支店やコールセンターで行う場合に比べてはるかに割安になります。

出典:セレント

「Bankinterは、これまで他の銀行が実践してこなかった多様な方法でモバイルチャネルを活用することに成功しています。既存顧客にリアルタイムでマーケティングを行う手腕は、他の追随を許さないものがあります」と、セレント銀行グループのシニアバイスプレジデントでレポートを執筆したバート・ナーターは述べています。

レポートでは、Bankinterのモバイルサービスの歴史を概説しています。具体的には、同行の革新的な研究開発、顧客満足度の追求とその把握、モバイル利用が顧客満足度に及ぼす影響などについて説明しています。

さらに、同行のマーケティングプログラムのいくつかを分析した結果、その多くは反応率が1%を大きく超えていることがわかりました。最後に、同行がBankinter Mobileを立ち上げて携帯電話事業に進出した経緯を追いました。これに伴い、銀行の既存顧客は、同行の提供するモバイルバンキングを無料で利用できるようになり、データ通信料も免除されています。