ストレステストのストレスを軽減:課題、ベストプラクティス、イノベーション
2014/03/27
メディ・アガミ
Abstract
金融機関はストレステストを単なるコンプライアンスプロジェクトではなく、組織全体のリスク管理プロジェクト(エンタープライズ・ストレステスト)として捉えるべきでしょう。そのためには、組織全体のリスク管理を徹底的に統合し、ストレステストを取締役会と社内の全部門の中心的役割に据える必要があります。
ストレステストで浮上した広範かつ複雑な課題に効果的に対処していくにはどうすればよいでしょうか。ストレステストをパズルにたとえると、2つの異なるピースからできています。1つはビジネス/業務に関するピースで、2つめはテクノロジーのイノベーションです。ストレステストを規制および戦略上の観点から最適化するためには、業務およびテクノロジーの両方のピースを連携させ、並行して取り組むことが不可欠です。
「金融機関がこれらの課題を克服するためには、ストレステストの結果を日常の業務や意思決定プロセスで具体化させていく企業カルチャーを育む必要があります。それと同時に、テクノロジーの面でも一定の対策をとることが求められます」とアナリストでレポートを執筆したメディ・アガミは述べています。
高性能ハードウェアおよびソフトウェア、統合サービス、売買注文・執行管理システム、ポートフォリオ管理システム、フロントオフィスの分析/予測ツールのほか、外部ベンダーによる専門ソフトウェアなどは、今後数年間にニーズの拡大が見込まれるとセレントは考えます。