セレントは、北米の生命保険会社の技術担当役員を対象に、ビジネスの優先課題、IT予算、投資についての調査を毎年実施し、北米だけでなく、欧州・中東・アフリカ(EMEA)、アジア太平洋、中南米の損害保険業界についても同様のレポートを発行している。セレントは2024年11月から12月にかけて、北米の生命保険会社の技術担当役員を対象にオンライン調査を実施した。短めのアンケートではあったが、ビジネスの優先順位、IT予算、投資計画、SaaS導入、オープン保険など、幅広いトピックをカバーした。調査結果は、大企業、中堅企業、中小企業の企業規模別に集計した。調査データの分析には、保険に関するテクノロジーリーダーたちとの対話から得られたインサイトも含まれている。
レポートの概要:
- 今年のIT投資における最大の影響要因は、運用コストの削減と効率化であり、2番目の要因は成長とサイバーセキュリティであることが示された。
- 北米の生命保険会社が計画している支出レベルはパンデミック時とほぼ同レベルに戻っており、2024年の結果が普通ではなかったことが示唆される。第三者サービスへの支出は引き続き増加傾向にある。
- コアシステム投資計画の第1位はPAS(保険代理店支援システム)への投資となっているが、クレーム関連業務も保険会社が関心を寄せている分野であることが分かった。フロントエンドへの投資が重視されていることから、エージェントの効率化と優れた顧客体験の提供が必要であることが浮き彫りになった。データと分析への投資計画としては、既存システムを大幅に強化すること、あるいは保守することが含まれている。
- 北米の生命保険会社は、多くのアプリケーションをSaaSに移行しており、近い将来、さらに多くのコアバックエンドシステムをSaaSに移行しようと計画している。
