日本における乗合保険代理店:「勧められる」から「比較する」時代へ【日本語】
2014/03/24
孔慶順
Abstract
(このレポートの英文版を"The Evolution of Insurance Aggregators in Japan: A New Era in Choice"というタイトルで2014年3月24日に発表しました。)
日本の保険業界では昨今、新たな販売チャネルの台頭が著しく、オンラインチャネルもさることながら、複数の保険会社の商品を取り扱い、公平・中立な立場で保険の相談に乗ってくれる乗合代理店への注目が高まっています。
こ こ数年、日本の保険業界で販売チャネルとして、乗合代理店が急成長しています。乗合代理店の店舗数は急増しており、セレントは2009年から2015年ま での年平均成長率(CAGR)は33%を記録すると予測します。また、日本の保険業界における乗合代理店が占める販売シェアは5%程度にのぼり、この割合 は年々、着実に増加しています。
「続々 と店舗数を増やしている乗合代理店ですが、いずれは淘汰の時代を迎え、クオリティの高いサービスを提供できるスタッフの配置、高度なシステムの導入を惜し まないところだけが、保険の販売チャネルのひとつとして確固たる地位を築き上げることでしょう」とセレントのアジア金融サービスグループのアナリストで、 本レポートの執筆者である孔慶順は述べています。
本レポートでは、乗合代理店が抱える問題点やITの利用状況、同チャネルのの成長要因についても詳しく分析しています。