DIMENSIONS: ウェルスマネジメントにおけるITの課題と優先事項:2024年版
2024/05/21
Key research questions
- 今年のIT投資の原動力となる優先事項とは?
- 有力な商品および投資対象分野は?
- ウェルスマネジャーはクラウドインフラ、AIおよび生成AIをどの程度重視しているか?
Abstract
2024年に入り、ウェルスマネジメント関連のIT投資は加速しつつある。世界中の金融機関はその要因として、競争相手の脅威が増し、スピードとアジリティを重視する姿勢が強まり、レガシーシステムを近代化する必要性が高まっている点を挙げている。
ウェルスマネジメント業界におけるビジネスの課題とテクノロジーの優先事項に焦点を当てるため、セレントは世界のウェルスマネジメント会社の経営幹部を対象に今年で2回目となる「The Celent Dimensions Survey 2024」を実施した。そして、世界各地から参加した204名の回答者から得た知見や意見をもとに、業界内のIT投資の促進要因と今後1年間の主なテクノロジーおよび投資の優先事項について詳しく分析した。
- 70%のウェルスマネジャーは、アドバイザー・ワークフローの自動化とパーソナライズ化された顧客エクスペリエンスの提供を2024年の最優先事項と回答
- 69%は、今後1年半以内により多くのビジネスクリティカルな業務をクラウドに移行する計画があると回答
- 60%は、生成AIをプロダクト環境に導入済み、パイロット運用中または試験中のいずれかと回答
- ウェルスマネジャーのIT予算額の36%はフロントオフィスに振り向けられ、全体の投資額に占める割合は最大
- 24%の回答者は、自社のIT投資戦略の最大の促進要因はコンプライアンスと規制要件への準拠としており、これは回答者の間でトップの回答であった
5月21日に録音された本レポートのウェビナーは、現在オンデマンドで視聴可能。
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