CryptoTech 101: サービスとしての機密性
2016/02/29
Abstract
KEY RESEARCH QUESTIONS | |
1 | ブロックチェーン1.0はどのようにして暗号化メカニズムを利用したか? |
2 |
資本市場におけるこのテクノロジーの利用には機密性に関するどんな課題があるか? |
3 | 資本市場において分散型帳簿テクノロジーを牽引するのはどの暗号化技術か? |
ブロックチェーン・テクノロジーの導入により、コスト削減、決済サイクルの短期化、障害の発生リスクの分散化、資本市場の手続きの自動化、資本フローの最適化などが可能になるとみられます。しかし、資本市場の取引では機密性が重視されるのに対し、ブロックチェーン1.0の中心的な信条はその透明性にあります。
従って、ブロックチェーン・テクノロジーのポテンシャルを実現しようとすれば、分散型コンセンサスを通じて効率性、整合性、ガバナンス、コストおよびスループットを損なうことなく機密性を維持する方法を見出すことが必要になるでしょう。
本レポートでは、ブロックチェーン1.0のシステム内の安全性向上につながる暗号メカニズムを詳しく検証し、資本市場の視点からその欠陥を明らかにするほか、資本市場における分散型帳簿システムの普及を促すとみられる最先端の暗号技術を取り上げています。