欧州におけるクラウドファンディング:規制とプラットフォームの概要【抄訳版】
Abstract
(このレポートは2015年11月2日に" Crowdfunding in Europe: An Overview of the Regulations and Platforms Driving New Financing Models" というタイトルで英文で発表されましたが、抄訳版を2016年5月11日に発行しました。)
※レポートダウンロード: レポート(日本語)=抄訳版レポートPDF、(英語)=原文レポートPDF
クラウドファンディングは伝統的な銀行融資に取って代わる資金調達手段として世界的に勢いを増していますが、欧州では独自の進化を遂げつつあります。
KEY RESEARCH QUESTIONS | |
1 | 欧州においてクラウドファンディングはどのように規制されているか? |
2 |
EUでの主要クラウドファンディングプラットフォームにはどのようなものがあるか? |
3 | 欧州におけるクラウドファンディングの将来を形作るトレンドは何か? |
欧州のクラウドファンディングを牽引する要因として以下の3つが挙げられます。
- 新規制の施行
- 数十のプラットフォームの新規参入
- 幅広いテクノロジーを使ったツールやサービスが機関投資家による投資を促進
本レポートは欧州でクラウドファンディングが最も活発に行われている市場(英国、フランス、イタリア、スペイン、ドイツ)を取り上げ、それらの特徴と発展の経緯を説明しています。
クラウドファンディングの広義の定義は、テクノロジーに強い、非銀行のオンラインプラットフォームが、貸し手である投資家と、借り手を結び付けるというものです。一部の地域では、マーケットプレイス・レンディング(P2Pレンディング)と同じ意味で使われています。
クラウドファンディングは個人や中小企業にとって重要な資金調達手段となり、また、ここ数年、テクノロジーツールを使って規模を拡大した機関投資家が、クラウドインベスティング/ファンディングにより積極的に参入するようになり、この新分野における運用資産を増やしています。
「クラウドファンディングが個人および中小企業による資金調達手段の主流になるためには、 国ごとであれEU全体であれ、規制の策定・施行がカギとなります。そして、欧州におけるクラウドファンディングが近い将来進化を遂げられるかどうかは、機関投資家からの迅速な資金流入や革新的なテクノロジーの早期導入にかかっているでしょう」とセレント証券プラクティスのアナリストでレポートの共著者であるローレン・ホーキンスは述べています。
本レポートの主なトピック:
- 規制とクラウドファンディングの各プレーヤーへの適用
- 欧州におけるエクイティおよび融資によるクラウドファンディングを手掛ける主要プラットフォーム
- 欧州のクラウドファンディングのトレンドとビジネス機会