準備できていてもいなくてもISO20022はやってくる：ISO20022から逃げることはできない

ISO 20022は急速に金融メッセージの標準となっており、多くの国や決済レールで関連プロジェクトが進行している。特に重要なプロジェクトのひとつは、Swift MT規格のMXへの移行であるが、期限が迫っており、控えめに言っても難易度の高いプロジェクトである。銀行業界はどのように移行に取り組み、どの程度準備できており、どのようなメリットがあると認識しているか？セレントは、これらの疑問を解決するため、大規模なプライマリーリサーチを実施した。セレントは2022年8月から9月にかけてISO 20022準備状況調査を実施し、世界211行の銀行のシニアエグゼクティブだけでなく、その顧客からも見解や洞察を得た。また、銀行の調査に加えて、各国211社の企業にもアンケートを実施した。

アンケートの質問は以下を含み多岐にわたった。

• 移行の準備にどれくらいの費用を費やしたか？
• 移行にどのように取り組んだか、その理由は？
• どのような問題に直面したか、何が役立ったか？

アンケートの回答から、銀行業界がすでに巨額の資金を費やしただけでなく、多くの銀行が最終期限までに準備できないことが明らかになった。一部の銀行が取ってきたアプローチを考えると、準備できると考えている銀行でも、必要とされるレベルの準備はできないだろう。