BANK BRI:未来のデジタル顧客を取り込む
2021/05/16
セレント・モデルバンク・アワード2021 金融包摂部門 受賞企業
Abstract
この受賞プロジェクトでは、マイクロ・ローンのエンドツーエンドのプロセスを完全にデジタル化し、プロセス全体に要する時間を2週間から2分足らずに短縮すると同時に、ミレニアル世代のファイナンシャル・インクルージョンを大幅に改善するスーパーアプリの基盤を構築した。
セレントは銀行のデジタル化計画をよく耳にするが、ほとんどの場合、プロセスを最低限デジタル化するといった程度に過ぎない。というのも、多くの銀行では既存のテクノロジースタックをプロセスフローに組み込む必要があり、これが妨げとなっているためである。BANK BRIの場合、完全なデジタル・ソリューションが必要な理由がもう1つあった。Bank BRIの場合、完全なデジタル・ソリューションが必要な理由がもう1つあった。すなわち、インドネシアでは大規模な人口が地理的に分散しており、その多くは非銀行利用者もしくは銀行口座非保有者であるため、これらの顧客にサービスを提供する唯一の方法として、モバイルベースのソリューションが必要だった。
こうした中同行は、AI、デジタル本人確認(eKYC) 、APIを含む最先端技術を中心に形成する新たな並列テクノロジースタックを構築することにした。その結果、同行はデジタル融資会社として初めて認可されたほか、デジタルレンディング・アズ・ア・サービスのプロバイダーとして認可を受けるなど、いくつかの点で国内初の金融機関となった。
これらの一部だけをとっても、Bank BRIは受賞に値するが、総合的に判断して申し分のない実績を有している。さらに、これらの商品は大成功を収めており、正式に発売される前からかなりの額の融資が行われているほか、ファイナンシャル・インクルージョンの水準に非常に顕著な影響を与えている。